第4回(11月21日)のテーマは「キャリア研修」
今回のテーマは研修としてはほぼ確立されているようであるが、各社がどのような考え方を持っているか、また導入しているかなどの情報交換を行いました。
今回の参加者の企業規模では従業員500人から1万4千人と大きな異なりはありましたが、それぞれの企業でキャリアに関しての考え方があり、興味深く進められました。
大手企業様での考え方として、これまではキャリア研修を「早期退職勧奨研修」とは言うものの、どちらかというと昇進昇格を引っ張ってきていた。昨今ポスト不足や仕事の幅の広がりで必ずしも意図通りにないかなくなってきた。今はむしろ会社に居たいのか居たくないのかを「自分で考える」ための研修として位置づけている。しかし、いまだに人事制度と完全な整合が取れていないことは否めない。
外資系大手の会社では、キャリア研修は存在しない会社がある。キャリア形成を否定しているのではなく、むしろ以前からエンプロイアビリティやキャリアパスに関して制度の中に組み込まれていて入社当初からキャリア形成を奨励しているため、社員として日常的に当然のこととして受け止めている。
中小規模の企業では経営者の意向が強く反映されることが多く、またそうあるべきだと思う。前回話し合った女性社員の活性化と絡めて会社全体の活性化のためにキャリア研修を導入する会社もある。
さまざまな意見交換の中で、キャリア研修の考え方は、業界、業態、経営規模によって異なるであろうということでした。また、今後は階層別研修の中にキャリアデザインの項目がライフデザインという概念で普通に入ってくることになるであろうという予測も述べられました。
次回(12月12日)のテーマは「新人研修」になりました。
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