“計画された偶然”という新たなキャリア理論でベストセラーとなった
新入社員の育成に限らず、育成という観点から、まず重要なのは、ゴール(目的・目標)の設定である。単なる知識の確認や資格の取得といったものですむ場合は簡単であるが、近年のビジネス環境の変化によって、「正しいことが存在し、後から来る(入社する)ものは、その『正しいこと』をいち早くできるようになればよい」というスキームが通用しなくなった。(ここに近年の「早期戦力化」が難しくなっている原因の一つがある。)
モチベーションとは、目標達成に向けての行動を促し、完遂に至る心理的エネルギーである。心理的エネルギーとは、簡潔にいえば「意欲」「ヤル気」である。相手の意欲を引き出そうとするならば、そこに自分自身の「人間観」が問われることになる。モチベーションに関する理論を学ぶことで、すべてが解決されるわけではないが、諸理論を理解することは、「人間観」の幅を広げ奥行きを深める一助になるはずである。
25回を数えました人材開発担当者会議ですが、2007年度末を持ちまして終了いたしました。