日経ビジネスセミナー「人材開発のプロ養成講座2012夏」ご報告
三回目を向えた日経ビジネスセミナー、今回のテーマは「グローバルリーダー研修の企画のポイント」ということで7月23日に開催されました。内容について、簡単にご紹介します。
弊社からは吉岡が、経済産業省による「グローバル人材の育成・活用による日本経済の活性化について」といった資料から、グローバルリーダー育成にまつわる問題提起をさせて頂きました。また、HRDコンピテンシーに基づき、研修の企画における重要なポイントとして「目標設定/合意」「育成のデザイン(計画)」の重要性をご説明しました。
エーオン ヒューイットジャパンの配島氏からは、「Top Companies For Leaders調査」をご紹介いただきました。グローバルで優秀なリーダーを輩出している企業を選定するというこの調査、トップ20に日本の企業は入っていないという衝撃的なものでした。また、リーダーシップ育成を薄皮まんじゅうに例えられ、核となる餡(=リーダーシップ)こそが重要で、語学力や異文化受容などは皮の部分であるというようなお話もありました。
アルーの落合氏からは、グローバル人材の3つの基本要件、中国やシンガポールといったアジアでのグローバル人材育成の事例や、ご自身の異文化体験、英語学習法などをご紹介いただきました。
グロービスの高橋氏とNTTコミュニケーションズの尾川氏による、NTTコミュニケーション社での具体的な事例をご紹介いただきました。必要な人物像を現地のトップにヒアリングされるなど、単発の研修に終わらない取組をなさったそうです。
インストラクショナルデザインの中原氏からは、ASTDのLEADSモデルや、それに伴うタイムラインをご紹介いただきました。なんと本邦初公開の情報とのこと。このLEADモデルなどにそって実際にワークショップを行い、参加者の皆さんは活発に意見交換をしていらっしゃいました。
アンケートでは「真のリーダー育成について理解が深まった」「国内も海外もリーダーシップは同じ」「行動する勇気を与えてもらった」などというご意見をいただきました。ありがとうございます。
エイチ・アール・ディー研究所では、今後も人材育成にまつわる最新情報や事例をご紹介・共有できる場をご提供していきたいと考えています。
次回の日経ビジネスセミナーは11月ごろを予定しています。
(吉野)
2012.08.09
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