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インストラクターの相互研鑽コミュニティ『PIT CLUB』第4回
・自分のインストラクションスキルを見直しスキルアップしたい。
・人材育成に関する最新情報を知りたい。
・他のインストラクターの方々と情報交換をしたい。
・CompTIA CTT+(インストラクターの国際資格)の本質を知りたい。

HRD研究所では、インストラクターとして活躍する皆様のこんなご要望にお応えして、四半期に一度、PIT CLUB(ピットクラブ)というインストラクターの方の相互研鑽の機会をご提供しています。今回は、2010年9月20日(敬老の日)に実施された第4回PIT CLUBの模様を皆様にお届けしたいと思います。

【1】情報共有会
【2】学習効果を高める環境づくり(CTT+ 1B相当)
   (株)エイチ・アール・ディー研究所 安田孝雄
【3】ソニーシックスシグマ(SSS)の紹介
    ソニー(株)半導体事業本部 伊藤安芳様
【4】懇親会

【1】情報共有会
情報共有会では、「皆さんに情報共有したいこと」というテーマで、参加者の皆さんに全員に、自由に発表をしていただいています。今回、HRD研究所からの情報提供としては、ISO29990「非公式教育・訓練のための学習サービス サービス事業者向け基本的要求事項」が2010年8月30日付で発行されたことについて、ご紹介しました。この規格が活用されれば、たとえば、人材開発部門の方は、教育ベンダーを選択するための指針を得て品質の高いサービスを受けることができるでしょう。一方で、教育ベンダーの方は、品質の高いサービスを提供することで顧客からの信頼を得ることができるでしょう。
参考:JAMOTE(人材育成と教育サービス協議会)HP↓
http://jamote.jp/info/

【2】学習効果を高める環境づくり
実際に研修会場に行ってみたら、企画担当者から聞いていた話と全然違って困った、想定外のことが起こった・・・というのは、多くのインストラクターの方が経験されたことでしょう。中でも、教室の設備や環境については、たとえインストラクターが直接担当しない場合であっても、その重要性を知っているかどうかで研修効果に大きな差が出る場合もあります。
このセッションでは、環境作りについて確認を怠った場合どんなリスクがあるのか?
皆さんの体験を踏まえて整理し、事前・事後にどのような対策をとるべきかについて考えました。「会場に着いたら、教材や機材が何も届いていなかった。」「個人情報や企業情報の流出を気にして、受講者が積極的に発言できなかった。」など、実際に体験した生の声をもとに、皆さんがご自身で研修を実施する際のチェックリストを作成しました。
参加者の声:
「他の方がリスクやトラブルにどのように対応しているかわかり、参考になった。」
「チェックリストは現場でも活用したい。価値を高めるために何ができるか?ということについても、考えていきたい。」

【3】ソニーシックスシグマ(SSS)の紹介
シックスシグマとは、「製造業の品質改善手法」「統計の活用」だと思っていませんか?実はそれだけではありません。シックスシグマのポイントは、顧客視点から経営課題を”見える化”し、物事の因果関係を明らかにして、各階層のメンバーが自律的に問題解決を図っていくことなのです。
このセッションでは、長年ソニー株式会社でシックスシグマのトレーナーとして社内展開を支援してこられた伊藤さんから、ソニーシックスシグマとは何か?や、インストラクターの役割・育成制度についてお話しいただきました。そして、これらの考え方をプロ・インストラクターとしてどのように活かしていけるかを皆さんで考えました。
 参加者の声:
 「統計解析のイメージが強かったが、組織の課題設定・解決の手法として汎用的に使えるということがわかった。」
 「お客様との会話や、自社の課題解決などに活かしていきたい。」

【4】懇親会
 懇親会では、飲み物と軽食をつまみながら、参加者同士で自由な情報交換を行います。今回は、自社の課題を解決するためにどうしたらいいか?という参加者からの相談に、シックスシグマ講師の伊藤さんをはじめ、実際にシックスシグマを実施されている関係者の方から助言をいただき、皆さんの間でもお話が盛り上がりました。「△△という課題に対して、○○という解決策を考えているんですが・・・。」「解決策も大切ですが、まずそもそもの目的は何ですか?」「あなたにとっての顧客は誰ですか?」など活発な意見交換がありました。

 次回のPIT Clubは11月23日(火)勤労感謝の日に開催予定です。詳細が決まり次第、弊社ホームページにてご案内させていただきます。
2010.10.03

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