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ヒューマンキャピタル2011 プレゼンの実施報告
 7月8日に有楽町の東京国際フォーラムにて行われた「ヒューマンキャピタル2011」(主催日経BP社)において、「今、グローバルレベルの人材開発部に必要な能力とは?〜日本の実態調査と、ASTDのスタンダード紹介〜」というテーマでASTD International Japan会長の中原孝子さんと一緒に登壇させて頂いた。

 合計150名以上の皆様(企業内人材開発部やコンサルタント)にお集まり頂き「人材開発部門変革への気運」を感じることの出来る場となった。今回はその報告を簡単にしたいと思う。

 当日は最初にエイチ・アール・研究所からHRDコンピテンシー調査(25社)の結果を発表させて頂いた。このHRDコンピテンシーとは「企業の戦略遂行を実現できる社員育成のために必要な、人材開発に関わる部門の活動を網羅的に言動で定義したもの」である。私たちのプレゼンテーションの要旨は次の通りであった。

  • 人材開発施策は、従来のようなルーティン業務でこなせる毎度のイベントではなく、それぞれの施策の目標ごとに異なる成果を出す性質のものに変化している。
  • そこで重要なのは、各人材開発施策をプロジェクトとして捉えてマネジメントすることである。
  • しかし、どの企業の人材開発部門も「人材開発施策のプロジェクトマネジメントに関する活動」に課題を感じている

 今回の調査では日本の人材開発部の現状としてそんなことが分かった。一方でグローバルではどうなのか?

 ―次に、ASTD International Japanの中原会長から、人材開発担当者が持つべきスタンダード能力としてのCPLP(Certified Professional in Learning and Performance)の紹介があった。このCPLPはASTDが認定している資格であり、現在では欧米をはじめ多くのグローバル企業の人材開発担当者、及びコンサルタントのスタンダードになっている資格である。中原さんのプレゼンテーションの要旨は次の通りであった。

  • 人材開発担当者は、自他ともに専門職(プロフェッショナル)として認識されるべきである。
  • CPLPは人材開発担当者のプロフェッショナル化を支援する。

 CPLPの内容は「ラーニングのデザイン」「ヒューマンパフォマンスの改善・向上」「研修の供給」「評価・測定」「組織変革のファシリテーション」「学習機能の管理」「コーチング」「ナレッジマネジメント」「キャリアプランニング・タレントマネジメント」と多岐に渡っているが、いずれもプロフェッショナルとしては持っておくべき知識である。
 
 エイチ・アール・ディー研究所のプレゼンテーションも、中原さんのプレゼンテーションも言っていることは異なるが、本質的なメッセージは同じである。それは「私たちはこのままでは駄目だ」である。

 企業競争のグローバル化が待ったなしになる中で、「世界で戦えるプロフェッショナル人材の育成」を行うためには、まず人材開発部門自身(そしてそれを支えるコンサルタントも同様)が組織・人材開発のプロフェッショナルとして“強く”なるために変わらなければならない。
                                
【入江】
2011.08.10

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